【読書】「マンガでやさしくわかるレジリエンス」
レジリエンスとは、精神的な回復力・弾性力・適応力で、何か成果を出すためには失敗がつきものだが、その失敗で落ち込んで時間をとられるのを短くするために必要なスキルです。悩む時間が短い分多くのことに挑戦できるメリットが生まれます。
考え方としては、感情とはコントロールできるものであり、それをレジリエンストレーニングとして3ステップを紹介されていたので、自分に照らし合わせて考えてみました。
ステップ1:底打ち
これ以上落ち込まない術を紹介されており、変に蓋をして感情を押し込めるのではなく、ネガティブな感情(一次感情)を知ることで対応していくことが書かれていました。
1.ネガティブな感情のポジティブな役割を知る。
例)「怒り」は「正義や秩序」が脅かされたから起きる
「恐れ」は危険なものから避け、「リスクから守る」
「不安」は失敗することを恐れ「注意を促す」
「恥」は「自己価値観を守る」 など
2.「3分間のマインドフルネス」でクールダウン
3.感情に「ラベル付け」をし客観視する
4.できるだけ早く、別の夢中になれるもので「気晴らし」
がありました。 自分の場合はマンガを読むなどできるだけ夢中になるもので「気晴らし」をすることで落ち込みを防ぐことが多かったことに気づきました。
これらの対処方法はアンガーマネジメントでも出てきました。一般的な「負の感情」に対する対応は同じなのかなと感じます。
ステップ2:立ち直り
頼りやすい職場環境(コミュニケーションを増やし、ストレスを少なく、風通しのいい、思いやりの態度が取れる)を構築すること、自分自身も頼ってもいい人を決めておくことが書かかれています。また自信作りには小さな成功体験を積み重ねも必要だと知りました。
生産的な立ち直り方は、やはり「人に頼る」ことだということみたいです。
もともとコミュニケーションは苦手な人間で、人に頼れず失敗したことが数えきれないくらいあります。なので、どうやれば頼りやすくなるか、自分の中で「この問題のときはこの人!」という人を何人か作っておく作業が、まず自分には必要なのかなと思います。
「自信」の育て方として、小さな成功体験を多く経験することが一番のようです。これはメンタリストDaiGoさんも習慣化のところで同じことを言っていた気がします。
ほかにも
・お手本を見つける(プロではなく身近なレベルの人)
・プロセスを重視し励ます
・ポジティブなムードは伝染する、前向きになれる「場」を見つける。
最後の2つはどちらかというと「話しやすい環境を作る」場面で使えそうなマインドだと思いました。後輩指導の時に結果でなくプロセスをほめる、元気なあいさつで職場の雰囲気を改善させるなど、リーダーの本とかで読んだ気もします。
ステップ3:教訓化
自分の強みを客観的に把握し、内発的動機を大切にした仕事をしていくことで、精神に弾力性をつけます。
自分に問いかけたり、人に聞いたり、診断ツールを使ったり、己を知ることが書かれていました。強みや価値観を知ることで自分のしたいことに舵を切ることができ、ストレスを減らせるということです。
この歳になっても、自分がいまだに強みや価値観を知らないことに気づかされます。