ベラルボニーさんの障害に対する考え方

オンライン生放送授業を無料で参加できるschooで株式会社ヘラルボニーの代表取締役社長・CEOである松田嵩弥さんと代表取締役社長・COOの松田文登さんが講師としてお話してくださる”社会の「課題」から「価値」を創造する——福祉を拡張するクリエイティブな社会実験”に参加させてもらいました。

www.heralbony.jp

 

お二人は双子で、ご兄弟に自閉症のお兄様がいるそうです。同じように笑ったり怒ったりする兄を周囲は「可哀そう」と思うことに違和感を感じ、知的障害の方のアートと出会うことで「障害者」という言葉が持つマイナスイメージを変えていくために活動をされています。

知的障害のある方が作るアート作品を世に出すことで、世の中に障害者の持つイメージを変えていき、また、少しでも知的障害の方が自らお金を稼げるようになることで社会とコネクトしていけるよう活動されています。

そこには「支援」とか「貢献」とかに逃げず、障害のある人の作品を小物や雑貨にして販売。品質にこだわり、一本2万円するネクタイなど、デザインやアートで勝負されてます。一人のアーティストとしてライセンス契約を結び、商品にするのが特徴です。

 

この授業の中ででの感想をメモとして残します。

 

障害でなく人間を見る 

この授業になかで、「障害でなく人間を見る」という言葉がでてきました。これは20年以上前に専門学校時代に恩師が言っていた言葉と同じで、自分が利用者さんに関わるときに大切にしている言葉でもあり、改めて自分が利用者さんとどう接するか考えさせられました。

どうしてもできないところを見て、その不便さを改善していくような視点で見てしまうのですが、できるところを見つけて、それを生かす方法の提供もできるようなサービスを提供していきたいです。

 

この国の一番の障害は「障害者」という言葉だ。

たしかに「障害者」という言葉はイメージがよくなく、かっこよくないです。

ここでは「障害者」という言葉に悪いイメージを持っていると思うことが問題ではないかと思います。

 

例えば、街中に障害者のアートがあって、何も知らずに見て「かっこいい」と思ったとして、そのあとに障害者が創作したものと知ってどう思うでしょうか。

「障害持っていてもスゲー!」でしょうか、「なんだ、障害者だから取り上げられているのか」と思うのでしょうか。

どちらにしても、「障害者が作った」というブランドであると思うのです。それは個性でもあり、前に出してもいい物で、それらをひっくるめて街中に障害者のアートがあるという事実があるのだと思っています。

 

と思ったのですが、改めて調べてみると、世間一般では「障害者の作品は安くて当たり前」という風潮があるようです。確かに街中にある障害者の作った雑貨は他の店に比べ安いイメージがあります。これでは「障害」でしかありません。

これがヘラルボニーさんの活動で「障害者の作品だから高い」とイメージが逆転すると面白いですよね。

 

障害は「障害者という言葉」ではなく「障害者という言葉が持つイメージ」だと思います。

知的障害では「精神薄弱者」から「知的障害者」に、精神障害では「精神分裂病」が「統合失調症」と名称が変わることは多々あります。名称を変え、長い期間を経てイメージを変えることも必要なのかもしれません。

 

うまくまとめられませんでしたが、ヘラルボニーさんの活動は素晴らしく、注目していきたいです。