【読書】世界が注目する日本の介護

著者を知ったキッカケ

この本の著者である「あおいけあ」の加藤忠相さんを知ったのはアウケアYoutube駒場苑の板野悠己さんとのコラボ質問会「理想のケアとその実践」を見てからでした。

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「あおいけあ」は何となく聞いたことがある施設名程度の認識でしたが、この質問会でお話を聞かせていただいて、ものすごく感銘を受けました。

「理想の介護は?」

「理想の介護は?」という質問に、加藤さんは、

「自分は今の一般的な介護を受けたくない、面倒をみてもらいたくない。お互いが支え合える地域のプラットフォームを作ればいいだけ。」

「自分にとって居心地の良いところを作っていく。何時間も座りっぱなしのデイサービスなんてごめん被る。」

とおっしゃっており、衝撃をうけました。「面倒をみてもらいたくない」という言葉は利用者さんからよく聞く言葉ですが介護する側から聞くのは珍しく、まして「世界が注目する日本の介護」の著者が言う言葉には重みを感じました。

「ケアという視点では、その人がどういう人間で最後をむかえたいのかを紐解いていくこと」ともおっしゃっており、どんなケアがだれているのか興味が出ました。

 

本の概要

認知症のBPSDは「困っているから起きる行動」であることを大前提に、困っていることを取り除き、過ごしやすい環境を整えるためのノウハウが書かれていました。
まずは「より良い人間関係の構築で、されて嫌なことを絶対しない。そのため”あおいけあ”ではマニュアルがなく、「何時に○○をする」というものがなく、その人に合わせて時間を組みます。
そのために細かいアセスメントを行い「アイデンティティ(存在意味)」「ストレングス(強み)」を知り、プライミング記憶・手続き記憶にアプローチしできることを増やす。できることが増えれば元気になり、欠けている部分が目立たなくなるということです。
また、「お世話型介護」ではなく、できることをしてもらい看る人・看られる人の区別をなくすことで、相手への尊敬も生まれ、良い関係が気づけるとも感がているそうです。
できることが増えれば「地域資源」にもなります。施設でなく地域で過ごすという「日常」を大切にされています。
これらを行うにはリスクがつきますが、私たちもぼーっとして躓いてこけたり、料理中に包丁で指を切るなどリスクはあるが行っているのに、お年寄りには危険と言ってさせないのはおかしいと思います。転倒リスクがあるから歩かせないというのは、その人らしい生活でしょうか。ここでもご本人やご家族との信頼感関係があれば達成できます。その人らしい生活を続けるために介護職もリスクを怖がり過ぎない、かといってリスクを軽視しない対応が求められます。

 

 感想

マンガも入っており読みやすく、自分が目指す介護が描かれていたと思います。

 

 

看る人も看られる人も楽しく過ごせる環境、その雰囲気が地域にも広がるなんて最高だと思います。

まずは職場環境を良くしていきたいです! 

 

 

 


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