分身ロボットカフェについて

車で出勤中にラジオで気になった話題があったので自分なりに掘り下げていきたいと思います。

 

TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 on Twitter: "☝️ONE MORE NEWS 🗣

先月21日、東京・日本橋オープンしました🤖
「分身ロボットカフェDAWN ver.β」について掘り下げました🔍

株式会社オリィ研究所代表取締役所長 吉藤オリィさんにお話を伺いました💬 @origamicat

https://t.co/CeocplgR79

#ワンモ"

 

 

「分身ロボットカフェDAWN ver.β」とは

難病や事故等で移動困難な人たちが分身ロボット”OriHime"を遠隔操作してカフェ店員となって働くというもので、内蔵カメラやスピーカー、マイクが装備されており、WiFiのある環境があればネットを介して操作できる仕組みだそうです。会話はもちろん、うなずいたり考えたりなど感情表現もできるとのこと。またOriHimeの胸には操作している方の画像カードもあるそうで、無機質な感覚もなくなりそうです。

 

 

もともと不登校であったオリィさん。「なぜ体は一つしかないのか」と思っていたらしく、もし体が体調を崩すなどで動けなくなった場合、学校や自分の居場所に居れなくなった場合、心はどんどん離れ居場所をなくなっていく感じがあったそうです。

OriHimeを作っていく中でいろいろな方と接することで分かったことが、もともと居場所のある人はいいが、途中から居場所を見つけることが難しい。どうしたら居場所を見つけることができるのかと考えた時、そこにいる理由・役割(=仕事)があれば人は話しやすく居場所を作れることに気づかれたそうです。

もし、寝たきりになり、居場所がなくなったときに、憧れ(別の体で社会参加ができる)があった場合、生きててもいいかなと思えるのではないかということで、研究を重ね、”役割”を克服するためにOriHimeを使ったカフェのオープンとなったそうです。

 

遠隔操作でカフェを運営することのこだわり

今までだと、家にいて仕事をするとき、仕事が送られ、書類を作成するなどの仕事をすると思うのですが、これにはスキルが必要で、社会人経験あり人が有利。社会経験のない人がいきなりできる仕事ではない。体がな我々もいきなりこのような知的労働をしていたわけではなく、レジ打ちなど肉体労働の経験から社会性を学ぶという仮説から、社会経験のない移動困難者に社会性を学ぶ経験を積んでもらうために遠隔操作でのロボットで店員として働いてもらい、人間同士関わることで社会性が育むのが目的だそうです。

 

 

ほかのインタビューで仰っていたのが、カフェの店員を経験されたことで、外国人と接することが増え英語を学び始めた方もいるそうで、何もしなくてもいいではなく何かしたいテクノロジーの開発、”したい”と思わせるきっかけを作っていこうとする発想は自分の目指す福祉にも通じるものがあり感銘を受けました。

 

自分たちも事故や病気、老化で寝たきり(孤独)になるかもしれない。そんなときに、居場所をなくし諦めるのではなく、最悪の状態でも選択肢がある状態をつくっておけるのは素晴らしいと思います。

今回のコロナでネットを使った選択肢を知り得たということで、その選択肢の可能性に気づけたこともあり、注目のシステムです。

ぜひ一度は行ってみたいカフェです。